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提供科目

基礎化学実験 l

科目の目標

身近な物質変化を基にした基礎的実験を通して、現代科学および技術にとって必須の化学的知識をと理解する。実験に際しては注意深く観察し、種々の現象を理論的に考える。また実験結果を整理して、自然の摂理を理解する能力を養う。

開講日と対象クラス

前期/火/3?5限:TI化(建)
前期/木/3?5限:(TII(情)HI食(環)
後期/火/3?5限:S低(数物生地)TI(都電)
後期/木/3?5限:SI化TII(機材)

授業内容

第1週 ガイダンス
第2?6週 陽イオンの定性分析実験:
(1) 銀、銅、スズ族イオン混合試料の分離分析と各イオンの確認 
(2) 沈殿反応、炎色反応を利用した未知試料の分析等
第7週 原子スペクトル分析実験:
原子固有のスペクトル線の吸収および発光を利用した分光分析法による微量金属の定性および定量分析
第8?11週 有機化合物の合成実験:
(1) 有機実験基本操作法
(2) 純物質の単離?精製実験“アスピリン錠剤からアセチルサリチル酸の抽出”
(3) 機能性物質の合成実験“メチルオレンジの合成”
(4) 酢酸イソアミルの合成
第12?14週 物理化学実験:
(1) 「時計反応」と名付けられた反応を利用して、反応する物質の濃度や温度が反応速度に及ぼす効果を調べる
(2) 酸化還元反応を利用した滴定により溶液中の溶質濃度を決定する
(3)実験結果のまとめ方、レポート作成上の注意等に関する講義

テキスト

基礎化学実験 (大阪市立大学理学研究科?基礎教育実験棟化学実験室編、2010、ふくろう出版)

実験室

基礎教育実験棟化学実験室 4階 401室(大実験室)

基礎化学実験 II

科目の目標

自然科学は実験によって確かめたことを積み重ねて組み立てられている。特に化学は実験が重要な役割を果たしている。講義を聴いただけでは分かりにくいことも、自ら実験をすることによって鮮明に理解することができる。科学的方法によって自然と対話しながら、自分にとって多くの新しいことを発見する。また、実際のプロセスを通じて実験を推し進める方法を学ぶ。

開講日と対象クラス

前期/月/3~5限:TII(化)
後期/月/3~5限:SII化

授業内容

TII(化)クラス

第1週 ガイダンス:実験内容の説明と安全指導。
第2~4週 遷移金属錯体とその性質?機器を用いた陰イオンの分離と定性分析。
第5~9週 芳香族化合物の合成とスペクトル解析?量子化学計算。
第10~11週 微粒子のブラウン運動の観察?拡散定数およびアボガドロ定数の決定。
第12~14週 DNA融解温度の測定と電気泳動?高速液体クロマトグラフィー等によるDNAの機器分析。

SII化クラス

第1週 ガイダンス:実験内容の説明と安全指導。
第2~6週 有機化学実験:
(1)有機化学実験法
(2)アジピン酸の合成
(3)安息香酸メチルの合成
(4)ジベンザルアセトンの合成
(5)口頭試問。合成実験を通して得られた化合物のスペクトル測定を行い、分子構造を推定する。
第7~8週 無機化学実験
?赤外線吸収スペクトルおよびイオンクロマトグラフィーを活用した陰イオンの定性分析。
? 遷移金属錯体の合成と配位子置換反応。
第9~14週 物理化学実験
以下のテーマからいくつかの実験を実施。 初回にレポートの作成?国際単位系?測定誤差と有効数字?天秤の扱い?機器の扱いについて解説します。
(1)凝固点降下
(2)界面活性分子の表面吸着とミセル形成
(3)分子の振動回転
(4)分子力学法による炭化水素化合物の構造とエネルギー
(5)分子発光?電子的励起状態の描像
(6)核磁気共鳴
(7)分子の対称性と量子力学的縮重

テキスト

基礎化学実験 (大阪市立大学理学研究科?基礎教育実験棟化学実験室編、2010、ふくろう出版)

実験室

基礎教育実験棟化学実験室 4階402室(大実験室)、3階 測定実験室?計算化学実験室など

化学実験

科目の目標

「基礎化学実験l」を履修した食品栄養科学科2年次の学生が、実験を通してさらに化学的知識?技術を深めるとともに、3年次からの学生実験の基礎を習得することを目的とする。

開講日と対象クラス

後期/木/3-4限:H2食

授業内容

1) 有機化合物の同定(3週)
結晶性有機化合物の融点測定、脂肪族および芳香族化合物のスペクトル(IR,NMR)測定を行う。IR,NMRの原理とスペクトル解析法を解説し、さらに有機化合物の同定法全般について概説する。
2) 精密機器?HPLCの実際?(4週)
分析化学分野で汎用されているHPLCの原理とその有用性を知ることを目的に、HPLCを用いて食品中に残存する数種抗菌性物質の定量を行う。
3) 分光光度計によるブロムフェノールブルーのpKa決定((3週)
ブロムフェノールブルー(BPB)は水素イオン濃度(pH)の変化と伴い、変色する酸塩基指示薬である。本実験では、種々なpHのBPB溶液の吸光度を測定し、BPBの解離平衡方程式を用いてBPBの酸解離定数(pKa)を求めることにより、pH滴定法および吸光度測定による酸解離定数の測定法を学ぶ。
4) 生物化学(4週)
タンパク質、アミノ酸の定性分析、SDS-PAGEによるタンパク質の分離、コウシ胸腺からのDNAの抽出、DNAとタンパク質の紫外線吸収曲線の比較などを行う。

実験室

基礎教育実験棟化学実験室 4階402室(大実験室)、3階 測定実験室?計算化学実験室など